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『Good Ride with Good HELMET』 ~ヘルメットを正しく被ろう~

文/小林夕里子(エッセイスト、ノマディカ代表、アライヘルメットアドバイザー)
写真・協力/アライヘルメット https://www.arai.co.jp/jpn/top.html

1. ヘルメットの着用は私たちライダーの義務です
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バイクに乗り始めるとき、必ず用意するもののひとつがヘルメット。バイク乗車時にヘルメットを被ることは、私たちライダーの義務です。今や多くのヘルメットメーカーから様々なモデルがリリースされ、バイク用品店のヘルメットコーナーを彩っています。みなさんはどんなヘルメットを被っていますか?

せっかくのお気に入りのヘルメットも、正しく被っていなければ、万が一のときに安全性能を発揮してくれません。下のグラフは、2022年と過去5年平均の「都内の二輪車乗車中の交通死亡事故」の「致命傷部位」に関するデータですが、2022年は全体の27.5パーセントで事故の際に頭からヘルメットが外れていたということです。

参考:警視庁「二輪車の交通死亡事故統計」(2022年中)

2. 正しく被ることの重要性
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それでは、「正しく被る」とはどういうことか、今一度確認しておきましょう!

① 適切なサイズを選ぶ
正しくフィットしていないヘルメットを被り続けると、頭痛の原因になり、運転に集中できず危険です。また大きすぎるものを被っていると、ぐらつくことでヘルメットが重く感じられ疲労の原因になるほか、ヘルメットの安全性能を十分に発揮できません。

② 安全規格を通ったヘルメットを選ぶ

ヘルメットの安全性を証明する規格に「PSC」「SG」「JIS」「SNELL」などがあります。日本では「PSC」規格を通っていないヘルメットは販売できないことになっています。また「PSC」「SG」規格を通っていないヘルメットは、日本の安全基準を満たしていないヘルメットとして、事故時に保険が適応されない可能性も。

バイクの使用目的(ツーリング、サーキット、レースなど)によって求めたい規格も変わってきますが、普段から安全を心がけるなら「JIS規格」「SNELL規格」を取得しているヘルメットを選びましょう。ヘルメットの後ろや内側にクリアした規格がステッカーなどで示されているので、今一度確認してみましょう。

③ 適切な被り位置で被る

ヘルメット開口部の上辺と眉毛の間に2センチくらいの隙間が空くのが正しい被り位置です。これより深く被ると視界が悪くなるので注意。前傾姿勢になるバイクだからと浅く被って視界を確保しようとするのは、あごを正しく守れなくなってしまうためNGです。

④ あご紐をしっかり締める
冒頭で触れた“死亡事故の3割近くでヘルメットが脱げてしまっていた”というデータからもわかるように、ヘルメットを被っていてもあご紐を締め忘れるなどしていれば、ヘルメットの安全性能が正しく発揮されない恐れがあります。ちょっとそこまで、の運転でも、あご紐はしっかりと締めましょう。

3. アライの「違い」 ~ Value of Arai ~
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ヘルメットの役割は「衝撃吸収」のほかに、球面がすべることで衝撃エネルギーを減らす=“かわす性能”も欠かせません。

このことから、国内外の規格では古くから「ヘルメットの形状は曲率半径75㎜以上の連続した凸曲面でなくてはならない」と定められていました。近年撤廃されたのを機に、角ばっていたり凸凹が多かったりと様々なデザインのヘルメットが販売されるようになりました。

そんな中でもアライヘルメットは、“かわす性能”の重要性にこだわり、全てのモデルで曲率半径75mm以上の連続した局面で構成された「R75 SHAPE」を今も遵守しています。

そんなアライヘルメットのほかにはない特徴を知って、“Good Ride with Good HELMET”を日々心掛けていきましょう!

① アライは帽体が違う!

衝撃をかわすためには、帽体(シェル)は軽さを維持しながらも強くなくてはなりません。アライヘルメットは、剛性の高いファイバーの間に軽量で弾力のある特殊ファイバーを挟み込むことで軽さと強さを両立させる「CLC構造」を世界に先駆けて開発。帽体に通常のガラス繊維の6倍のコストがかかる「スーパーファイバー」を採用し、軽さと強さを高いレベルで両立させています。金型から自社製造し、職人の手によりひとつずつ成形しています。

成形した本人により重量確認され、ロボットにより精密にレーザーカットされた帽体は、抜き取り検査ではなく全数に対して二重に検査されるという徹底ぶり。“全数二重検査”は、厚みを一定に仕上げ、重量と外観にもわずかな狂いを許さないアライのこだわりです。

②アライは緩衝ライナが違う!

衝撃ライナ(発泡スチロール)は、頭が衝撃を受ける際に脳へのダメージを少なくするためのもの。頭をゆっくり止めるためには、衝撃ライナは柔らかい方がいいわけですが、衝撃を受ける部位によって好ましい硬度が変わってきます。

アライヘルメットの衝撃ライナは、硬さの異なる発泡スチロールを“組み合わせる”のではなく、部位によって硬さの異なる発泡スチロールを“一体成形”しています。衝撃を連続して受け止めることができるメリットにこだわり、多段発泡ライナを採用しているのは世界でアライだけです。

③アライはテストが違う!

日本で使用されている規格は「JIS規格」と「SNELL規格」ですが、アライヘルメットは世界一厳しいとされる「SNELL規格」はもちろん、それを上回る自社規格「アライ規格」を設け、耐衝撃性試験、耐貫通性試験、あご紐の強さ試験を日々行っています。

しかし、「規格をパスすることはあくまで通過点に過ぎない」というのがアライの考え方。より軽く、より丈夫で、より衝撃を交わしやすいヘルメットの開発を目指して、外見には現れない部分にも凝りすぎるほどに独自の工夫を凝らす。このこだわりこそが“アライの違い”です。

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■ノマディカのイベントや出店ブースで「Good Ride with Good HELMET」ステッカーをお配りしています。日頃からヘルメットを正しく被ることを意識するきっかけにしていただけたら幸いです。